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建設現場にロボ革命!?墨出しロボットを現場でデモ実演
こんにちは、アラキズム編集部です。今回は、先日行われた墨出しロボットのデモンストレーションの様子をレポートします。荒木組ではこれまでにも搬送ロボットなど新たな技術を積極的に導入してきましたが、今回は建築現場の“要”ともいえる「墨出し」作業にロボットを活用する取り組みです。

こちらが現場で作業をしてくれる墨出しロボットです
—墨出しとは?
建築や土木工事で、設計図に記された建物の位置や柱・壁の中心、設備の取り付け位置などを、実際の現場に原寸で記す作業のことを「墨出し」といいます。まさに“工事の下書き”であり、この精度が建物の仕上がりに直結する重要な工程です。現在、荒木組ではこの作業は2人1組で行なっていますが、どうしても時間がかかってしまいます。

このような線を実際の現場に記す作業を墨出しといいます。(この線は社員が書いたものです)
—デモンストレーションの様子
墨出しロボットの建設現場での実演は、国内でも少しずつ広まりつつありますが、今回の機種での現場実演はまだ非常に珍しく、貴重な機会となりました。当日は、精度や効率化を確認するテストでしたが、社員たちも興味津々で、操作や動作を見守っていました。

現場社員はカメラを片手に、熱心に操作方法の説明を聞いていました

現場でセッティングをして、まもなく動き始めます

ロボットが記した線に熱視線を送る、社員たち
ロボットは専用のシステムに従って正確な位置にラインを引いていきます。将来的には、夜間に自動で墨出しを行うなど、将来的な可能性にも期待が高まります。

ロボットが記した線を確認し、図面とのズレがないか確認します

文字もはっきりと記され、視認性も十分です

途中でロボットが停止してしまいました…
—荒木組の技術への取り組み
今回の建築現場でのデモンストレーションは、現場での実使用を想定した初のテストであり、国内でもまだ多くは行われていない貴重な機会でした。墨出し作業の効率化・省人化に向け、荒木組では最新技術の導入を始めています。
デモンストレーションの途中でロボットが停止するなど、トラブルもありましたが、それも現場導入に向けた重要な検証のひとつだと考えています。
今後も、荒木組は最新技術に果敢に挑戦し、「未来の現場づくり」を進めてまいります。また、現場で新しい技術の“挑戦”をしたい企業様のお声がけもお待ちしています!