連載
新人所長にインタビュー ―土木部 岡田所長編 第2回―
建設DXへの挑戦編①
こんにちは、アラキズム編集部です。
新人所長としてデビューした岡田所長。その後も現場で新しい挑戦を続けています。岡田所長が掲げていたテーマ「チャレンジする現場」。この思いが、どのようにカタチになっているのでしょうか?

一番手前が現場に導入されたスマート測量アプリ「OPTiM Geo Scan(オプティム ジオ スキャン)」
編集部(以下、編):本日はよろしくお願いします。あれからいろいろと取り組みを進められているそうですね。
岡田所長(以下、所長):よろしくお願いします。おかげさまで、やりたかったことはおおむね実現できていますね。
まず第1弾は、「京橋朝市での堤防工事体験イベント」【岡山の人気朝市とタイアップ!堤防工事体験イベントをリポート – ARAKIZM(アラキズム)(←LINKが開きます)】です。地域の方々に工事を身近に感じていただく取り組みでした。
そして第2弾が、スマートフォンを使ったGNSS測量システム「OPTiM Geo Scan(オプティム ジオ スキャン)」の導入です。これは「測量アプリのデモンストレーション」【スマホで測る!? 測量アプリの最前線に迫る – ARAKIZM(アラキズム)(←LINKが開きます)】を経て、正式に導入を決めました。
※GNSS測量:人工衛星を使用した測位技術であり、衛星の位置と観測地点までの距離から位置座標を計算する手法。

スマホを対象物にかざしながら歩くことで、点群データを取得することができます
編:実際に導入されてみて、手応えはいかがですか?
所長:非常に良いです。精度の面では誤差が20mmほど出る懸念がありますが、目的に応じて使い分けをすることで十分に実用的です。400mの道路を私ひとりで測量してみたのですが、なんと30分ほどで作業が終わりました。従来工法では、技術者2名で2日程度かかります。
編:そんなに短時間でできるんですね。特に魅力を感じた点はどこでしょう?
所長:一番は、すぐに測量を始められる手軽さですね。現場に入って、スマホをポケットから取り出して1分以内に測量をスタートできます。従来のように、10kg程度ある測量機器を運ぶ必要がなくなります。誰にでも扱いやすいため、まだ経験の少ない新入社員でも対応できる点は大きいですね。

編:測量作業の効率以外にも、変化を感じる部分はありますか?
所長:データの扱い方が変わりましたね。従来、高性能パソコンや専用ソフトウェアを用いて行なっていた点群解析業務が不要になります。加えて、測量後は即座にスマホ上や、事務所にいる社員がデータを確認することが可能となります。今後は、現場社員のみで3Dデータを扱えるようになることが重要だと感じています。

実際に取得したデータから作成されたモデルを見せてもらいました
編:まさに働き方の変化にもつながっていますね。
所長:そうなんですよ!これからの建設現場は、デジタル技術とどう向き合うかが大きなテーマになると思います。今回の取り組みは、その第一歩です。
\メディア各社にジオスキャンの技術デモンストレーションを公開!/
取材当日は、ジオスキャンが岡山県内の企業として初めて取材を受けた日でもありました。
報道関係者が集まる中、岡田所長が機能や利便性を丁寧に説明し、現場メンバーの武部さんが実際にスマホで測量を行いました。



その姿からは、「新しい技術を建設現場に根付かせたい」という強い意志が伝わってきました。