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密着!荒木組の設計 第3回 ―杭打ち現場で見た設計の真価―
こんにちは、アラキズム編集部です。第1回・第2回の記事では、設計・市原さんに設計の仕事内容や考え方について伺いました。今回は本社を飛び出して、施工中の現場に密着。設計者が現場に立つ理由を探りました。
編集部(以下、編):市原さん、よろしくお願いします。今日はどのようなお仕事をされるのですか?
市原さん(以下、市原):はい、よろしくお願いします。あいにくの天気ですが、今日は建物の基礎となる「杭打ち作業」の初日です。立会いのもと、杭が施工計画通りに打設できるかを確認します。

設計寸法と材料仕様が一致しているか、納品された杭をチェック
編:今日使用する杭は、すでに工場でもチェックされていると伺いましたが?
市原:はい。杭の仕様は地盤条件をもとに構造計算により設定されていますので、まずは工場で仕様通りに製作されます。今日はその杭が現場へ運び込まれ、設計内容と相違がないかを最終確認する作業になります。

杭を打つ深さを確認

使用する道具も1本の杭の精度を左右する大事な要素
編:設計者は図面を描くだけではなく、現場での確認も多いのですね。思っていたよりもずっと細かいチェックがあるんですね。
市原:そうですね。杭の種類から長さ、打設位置、そして使用する重機まで、すべて図面や施工計画書にまとめています。計画通りに現場を進めていくにあたり、地盤の状態や施工条件など、その時々の状況によって微妙に変化するので、建物の品質を守るためにも監理者立会いのもと、慎重に進めていきます。

現場の地質と地盤調査の標本の確認。建物を支える地盤の状態を確かめます

現場の進行を直接チェック。設計者の視点で品質を守ります

打設完了後の杭位置確認。精度が次の基礎工事に直結します
編:実際に確認をしてみて、今日の現場はいかがでしたか?
市原:地盤データ、施工計画書との差異もなく、予定通りに無事に確認が終わりました。これで、良いスタートが切れたと思います。
編:本日はお疲れさまでした。次回の工程はどのような作業になるのでしょうか?
市原:杭打ち作業が完了したら、次は基礎部分の鉄筋の配筋や、コンクリートの打設時に配合確認などを行います。建物を支える重要な部分なので、この工程も大切です。
編:なるほど。では、次回はその基礎工事の確認作業に同行させてください!
市原:お願いします。
次回は、基礎工事の現場監理の確認に密着。設計者がどのように現場の品質を確認しているのか、その裏側をさらに掘り下げます!