連載
現場事務所ツアー:芳賀現場事務所編(前編)
建設現場で働く社員が事務作業や打合せ、休憩などを行う「現場事務所」。
現場所長のアイデアを取り入れ、働きやすい空間にするための工夫を施しています。
私たちアラキズム編集部は、荒木組の各現場事務所を取材して、それぞれの“個性”を紹介していきます!

岡山市北区芳賀にある現場事務所外観

田邉所長にお話を伺いました
編集部(以下編):こんにちは。今日はこの現場事務所を取材させてください。よろしくお願いします。この事務所はいつからいつまで使用されるのですか?
田邉所長(以下所長):こんにちは。この事務所は2024年9月から2025年6月まで使用する予定です。私も含めて、荒木組の社員は4名が使用する事務所になります。
編:早速ですが、ここの事務所を建てた際のこだわりのポイントはありますか?
所長:こだわりポイントですか?(笑)そうですね。一番は事務所を建てる場所ですね。工事の一番最後まで事務所を使用するなら、工事全般の邪魔にならないところに建てます。現場によっては外構工事が始まると、事務所を解体するところもあるのですが、最後まで工事現場を見届けられるようにすることが大事なので。
あとは、作業をする職人さんたちの休憩所を1階に用意しています。
また、2階の事務所に上がる階段を左右につけて、ストレスのない動線にしました。
編:休憩所はかなり広いですが、何名くらいの職人さんが利用できる想定なのですか?
所長:最大50名くらいです。それくらいの方が利用されても大丈夫な広さですね。

きれいに整頓された休憩所
編:どのスペースもとてもきれいですが、やはりそこはルールをしっかり決めているのですか?
所長:いえ、ルールはないですよ。一斉清掃の日とかもないですし。ただ、日頃からきれいな空間を保つように心がけています。例えば、誰かが汚したままにしていたら、次に利用する職人さんも、「片付けなんて、これくらいでいいでしょ」と思って、どんどん掃除をしなくなりますから。ですので、常にきれいになるようにしていたら、利用する職人さんも、自発的にきれいにしてくれるんですよね。私が大切にしていることは、仕事に集中できる環境をつくり、本来の業務に影響がないようにすることなんです。散らかっていたら、たまに注意しますけど(笑)。
編:やはり、仕事に集中できる環境づくりは意識されているのですね。
所長:そうですね。だから、職人さんたちの休憩所にはエアコンを3台入れていて、暑さ寒さのストレスがないようにしています。喫煙所にもエアコンを入れています。この前、「自分のためにエアコン設置したでしょ?」と言われましたけど、職人さんのためです(笑)。
また、仕事に集中できるように、オフィス部分は照明を標準のユニットよりも追加で入れています。
編:確かに、とても明るいですね。
所長:照明を追加しないと、事務所はかなり暗くなります。だから、照明を増やして明るい気持ちで仕事ができるようにしています。あとは、机の位置を中心からずらして、印刷機などを使うときにストレスがないようにしているところぐらいかな。大事なのは、業務に集中することなので、細かいところでストレスになることはなくしていくようにしています。

明るいオフィスにするために、照明が追加されていました
編:インタビューに答えていただき、ありがとうございます。あとで、部下の皆さんにもインタビューさせてもらいますね。
所長:え~、変なこと言われないかなぁ…(笑)。
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芳賀現場事務所を取材し、きれいに整頓された事務所に驚きました。掃除や整頓は「業務」ではなく、あくまで日常の延長として「使ったら、元の状態に戻す」を徹底している結果、協力会社の職人さんたちも自然と同じように行動するというお話が、とても心に響きました。
現場で働く社員・職人さんたちが「業務に集中できる環境」を整えることが、自然と業務効率の向上や明るい職場づくりにつながっていると感じました。
(後編に続く)

事務所への入口階段前には、靴の泥を落とす機械もありました