連載
組織の土台をつくる、もう一つの現場 ― 経営企画部 労務・制度担当編 Vol.1 ―
荒木組の建設現場を支えているのは、現場で汗を流す社員だけではありません。200名を超える社員が安心して力を発揮できるよう、制度を整え、環境を守る“もう一つの現場”――それが「経営企画部」です。
今回は、労務や社内制度の基盤を整え、社員が安心して働ける環境を支える入澤さんに、これまでの歩みと仕事への想いを伺いました。

組織を支える仕事の舞台裏を語る入澤さん
編集部(以下、編):今日はよろしくお願いします。まずは入澤さんのご経歴から教えてください。
入澤さん(以下、入澤):こちらこそ、よろしくお願いします。荒木組には2017年に入社しました。前職はIT業界でシステムエンジニアをしていました。
編:キャリアのスタートは建設業界ではなかったんですね。
入澤:そうなんです。IT業界からの転職を考えていた時に、荒木組の社内SE募集を見つけて、「自分のスキルを生かしたい」と思い、応募しました。
編:異業種からの転職ですが、文化の違いに戸惑いはありませんでしたか?
入澤:最初はありましたね。会社独自の文化を理解することや、その中で自分の立ち位置をつかむことに苦労しました。IT業界はルールやプロセスが明確な世界でしたが、荒木組は一人ひとりの裁量が大きい。その分、まかされる責任も大きく、最初はその違いに驚きました。でも今は、そうした点も、荒木組ならではの魅力だと感じています。
編:社内SEを経て、2024年に労務・制度担当に異動。かなり大きな転機ですよね。
入澤:はい。正直、異動の打診を受けたときは「え、僕が?」と思いました。まったくの未経験分野でしたから。ただ、当時の課長が定年を迎えるタイミングで後任として声をかけていただき、「やってみよう」と腹をくくりました。
編:今はどのような仕事を担当されているのですか?
入澤:仕事内容は多岐にわたります。人事・労務関連では、入社・退職の手続き、給与・賞与支給や社会保険の手続き、健康診断などを担当しています。制度関連では、社内規定の策定や教育制度、福利厚生、実行計画の取りまとめ、株主総会対応など、会社法に基づく業務も行います。社員が安心して働ける環境の土台づくりを3名体制で支えています。組織の風土や安心感に直結する、大切な仕事だと思っています。
編:かなり幅広いですね。法改正への対応も頻繁にあるのでは?
入澤:そうですね。法改正は突然決まることも多いので、常にアンテナを張っています。会社に不利益が出ないようにするのはもちろんですが、社員に不安を与えないことも大事だと考えています。そのためにも、できるだけ早い段階で情報を把握するよう心がけています。
編:仕事をする上で、特に意識していることはどんなことですか?
入澤:「中立的な立場でいること」を心がけています。会社と社員、どちらかに寄りすぎると、必ずどこかに歪みが出ます。役員の前では現場の声を、社員の前では会社の考えを、正しく伝える。個々の意見ももちろん大事ですが、感情ではなく「会社としてどうあるべきか」という視点を軸に、全体を俯瞰して判断するようにしています。もちろん、私も人間ですから感情が動くことはあります。ただ、立場上、私の言葉がそのまま会社の意思として受け取られることもある。だからこそ、発言にはより慎重でありたいと常に意識しています。
編:課長としてそうした役割を担う中で、難しさを感じる場面もあるのではないかなと思います。
入澤:そうですね…、正直ありますね。でも、その中で「荒木組らしさって何だろう?」と考える時間は、とても大切だと感じています。他社事例や法改正も調べながら、「荒木組に合う形」を常に探しています。
編:バックオフィスの仕事は、どうしても目立ちにくい部分がありますよね。
入澤:それでいいと思っています。もともとITを担当していたこともあって、こういう考えかもしれませんが、普段は「目立たない」くらいでいいと思います。これは消極的とか失敗を恐れているという意味ではなく、あくまでバックオフィスという立場ですので、目立つということは何かトラブルが起きている証拠。何事もなく、社員が安定して質の高い働き方ができているなら、それが一番望ましいと思います。落ち着いた仕事ができるからこそ、次の企画や計画に取り組めるんですよね。「入澤さん、暇そうだな」と思われるくらいが、私にとっては最高の状態です(笑)。
編:今日はとても“人”の面が伝わるお話をありがとうございました。今度は、取り組み中の施策についても伺えるのを楽しみにしています!
入澤:こちらこそ、ありがとうございました。少しずつ前に進めながら、またお話できればと思います。