施工現場

CLT工法の話を聞こう!(前編)

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初めてのCLT工法を実施した荒木組。アラキズム編集部はそんな挑戦の現場を取材しました(2024年12月中旬)。現場事務所で、W所長、Aさん、Sさんにお話を伺いました。(前編)

編集部(以下、編):今日はよろしくお願いします。今回、荒木組として初めてCLT工法を実施されましたが、どういう経緯があったのですか?

W所長(以下、所長): CLT工法の採用が決まったのは、お施主様であるセリオ株式会社様からのご要望です。荒木組としては、ほかの設計事務所さんが描いた設計図をもとに、施工から担当しています。

編:荒木組にとって初めての工法ということは、社内にも経験者がいらっしゃらないと思います。やはり、工事方法から勉強されたのですか?

所長:はい、その通りで、しっかりと勉強しました。この工事を担当するお話をいただいたのは、23年12月ごろでした。それから本を読んだり、工事方法の経験のある協力会社さんにお話を聞いたりしました。あと、動画サイトで勉強もしましたね。動画サイトは分かりやすいのです(笑)。

編:動画サイトで、これだけ大きな規模の現場の参考になる動画があるのですか?

所長:はい。さまざまな工事方法の動画がありますね。職人さんたちも、結構見ているみたいですよ。マンションやビルの建て方の動画もあります。

編:皆さんもそうなのですか?

A、S:だいたい同じですね。本と動画サイトですね。

編:この現場は、最初から3人でスタートされたのですか?

S:いえ、3人とも参加時期は違いますね。所長は、以前あった建物の解体からの配属で、Aさんと僕は24年10月からですね。

A:僕はずっと、鉄筋工事の現場管理をしてきたものですから、図面を見ながら、CLT工法をしっかりと勉強しました。

編:やはり、鉄筋工事の現場と木造建築の現場は違いますか?

A:図面の見立てはあまり変わらないのですが、現場での感覚が全然違いますね。

感覚といっても分かりにくいですよね?(笑)具体的には現場での材料管理が異なります。木は水に弱いので、木材が濡れないように管理の際に保護をする作業が必要になります。

所長:今回は、木材に保護塗料を塗布しているので安心ですが、防水処理をしていない時は天候に左右されますね。

S:僕は木造建築の現場に多く携わってきたのですが、木材を使う現場は天候に敏感なので、天気予報をきちんと把握していますよ。

所長:木は有機物ですからね。人間と同じ。だから、雨ざらしのままだったら寒くて縮んだり、ヒビが入ったりして、文句を言ってくるのです(笑)。かといって、ずっとビニールを掛けたままにしておくのも、呼吸ができなくて木材が傷んできます。その管理が大変ですね。今回は天気の変化が少なく、雨も少ない11月に工事ができたことはよかったですね。

A:あとは、使う道具や金物の種類が鉄筋工事の現場とは異なり、聞いたこともないものがあったり、同じ名前でも形が全然違うものがあったりして、それも調べ直しましたね。

(後編に続く)