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土木業界初!? コラボインターンシップを開催!<企画編>
こんにちは、アラキズム編集部です。今回は、総合建設コンサルタント「株式会社ウエスコ」さんと荒木組が共同企画して開催された、コラボインターンシップの様子をレポートします!
まずは、今回企画を担当した3名に、ウエスコさんのオフィスでお話を伺いました。

左から荒木組・澤原さん、ウエスコ・柘野さん、中田さん
編集部(以下、編):皆さん、今日はよろしくお願いします。早速ですが、なぜこの2社で「コラボインターンシップ」を開催することになったのですか?
荒木組・澤原さん(以下、澤原):1年ほど前に、広島で開催された技術イベントで初めてお会いしました。私がウエスコさんの出展ブースに伺って、ご挨拶をさせていただいたのが始まりですよね。
ウエスコ・柘野さん(以下、柘野):そうですね。その時にお互いのリクルートに関する話になり、「2社で何かできたらいいですね」と盛り上がったのが最初ですね。
ウエスコ・中田さん(以下、中田):その後も、私と澤原さんが別のイベントでお会いしたりと、何度かお話を重ねて、本格的に始動したのは昨年末だったと思います。私と柘野で荒木組さんの本社に伺って打合せをしました。そこでお話したのが、「土木の学生さんは、設計(コンサルタント)に行くか、施工(現場)に行くか、適性を見極めるのが難しい」ということでした。
澤原:そもそも、土木業界は対象となる学生さんの人数が少ないため、建設業の中でも特に早期に人材確保が進んでいると感じていました。そのため、学生さんにとっては仕事を考えるきっかけや時間が、ほかの業界と比べても相対的に少なく、「満足いく仕事選びができているのかな?」とずっと疑問に思っていました。また、建築を希望する学生さんと比べると、発注者・設計・施工という他社とのつながりや協力関係を意識している学生さんが多くないことも気になっていました。
中田:「それなら、我々が設計したものを、荒木組さんが施工する現場で見ていただく。設計から完成までの流れを一気通貫で体験できれば、どのような流れで土木の仕事がつながっていくのか、学生さんに分かりやすく理解してもらえるのではないか?」という話になりましたね。
柘野:その場ですごく盛り上がって「やろう!」となったのですが…。その後、お互いの繁忙期に入って連絡が途絶えるという「冷却期間」がありましたね(笑)。
中田:「どちらが先に連絡するか我慢大会」みたいになってしまいました(笑)。でも、今年の夏前にイベントで再会して、「やっぱりやろう」と動き出しました。

このインタビューはウエスコさんのオフィスで行われました
編:「設計」と「施工」が組むというのは、そんなに珍しいことなのですか?
中田:珍しいですね。特に道路や橋などの公共事業では、設計を担当する会社と工事を担当する会社を分けるルールがあります。ですから、今回のように「自分たちが設計した図面が、実際の現場でどういう形になっているか」をセットで体験できるインターンシップは、前例がありませんでした。
澤原:求人サイトの担当者さんにも驚かれましたね。大学の先生にも今回の企画をご案内すると、とても驚かれ、「非常にありがたい企画です」とおっしゃってくださいました。大学側としても、早期の段階で複数の会社を訪問しないまま就活を終えている学生さんが多いようで、本当の意味で学生さんに会社の役割や違いを理解してもらうインターンシップが求められている印象でした。
柘野:学生さんにとっては「設計の意図がどう現場に伝わるのか」、「現場ではそれをどのように施工しているのか」を知ることができるのは大きなメリットです。通常、設計のみ、施工のみのインターンシップだと、お互いの仕事のつながりまでは見えませんから。ですので、ぜひともこのインターンシップを開催したかったのです。
編:今回のコラボインターンシップを通して、学生さんに伝えたいことはありますか?
柘野:災害が起きた際に、真っ先に復旧現場に向かうのは「土木」の仕事です。家だけきれいでも、道路が通れず、水が出なかったら生活できないですよね。「街のインフラを支えているのは自分たちだ」という誇りは、もっと学生さんに伝えていきたいですね。
澤原:インフラの老朽化など、さまざまなニュースが話題になっていて、実生活でも土木の重要性を感じることがあります。一方で、大学では純粋に「土木」を学べる学部が減少傾向にあります。この現状に、私たちは少し危機感を持っています。
中田:だからこそ、今、土木を学んでいることへの誇りや、仕事の重要性を感じてもらいたいですし、体験を通じてその意義が広がっていけばいいなと思っています。また、今回は2日間の体験なので、それぞれの会社の空気感をよりじっくりと感じてもらえればうれしいです。

この日、学生さんたちは設計業務を体験していました
編:今回のコラボインターンシップ企画を経て、今後の展望を教えてください。
柘野:今回は秋開催の「スモールスタート」でしたが、手応えはありました。自分たちが設計したものが目の前ででき上がっていく様子を見て、学生さんだけでなく、当社の若手社員にとってもすごくいい刺激になりました。
中田:そうですね。地場の会社がタッグを組んで、おもしろいことを仕掛けていく。そうやって業界全体を盛り上げていきたいです。
澤原:もっと低年次の学生さんにも体験してもらいたいです。3年生の就活はやはり忙しいので、1、2年生のうちから、自分の将来の選択肢を増やす意味でも体験に参加してほしいなと思いますね。
柘野:学生さんが、我々2社のうちのどちらかを志望していなくても、今回のような体験を通して土木の世界に入ってくれて、結果的に業界が盛り上がればうれしいですね。
編:では、次回開催も期待できますね?
3人:来年もやりましょう!
次回はコラボインターンシップの体験レポートをお届けします。