荒木組ワークス
若手女性技術者による本社女子トイレ改修プロジェクト ―第2回―
こんにちは、アラキズム編集部です。現在進行中の「本社女子トイレ改修プロジェクト」。今回は、設計を中心としたお話を伺うべく、岡本さん(設計)、所さん(積算)、宮本さん(施工管理)の3名にお集まりいただきました。

今回は岡本さんを中心に設計のお話を伺いました
編集部(以下、編):新しいトイレのデザイン・設計についてお聞きします。今回の設計にあたって、何かコンセプトはありますか?
岡本さん(以下、岡本):自分のイメージとしては、単なる高級感ではなく、重厚感のある雰囲気を意識しました。荒木組の女性社員は芯が通っている方が多い印象なので、そのイメージを反映させたかったんです。
編:なるほど、女性社員のイメージから設計に落とし込んだのですね。こだわったポイントは?
岡本:天板に天然の黒い大理石を使っています。人工ではなく天然にこだわったのは、やはり見た目の美しさですね。上司から「自由に設計、デザインしていいよ」と言っていただいたので、思い切って採用しました(笑)。

取材中にちょうど、大理石の天板が搬入されました
編:そのほか、工夫された点はありますか?
岡本:洗面スペースは通常の埋め込み型ではなく、カウンター上にボウルを置く形式にしています。また、カウンターの幅を長めにとって、使い勝手を意識しました。
所さん(以下、所):そのカウンターの高さについては、岡本さんと相談しながら決めました。

職人さんにカウンターの位置や高さを確認していただき…

現場チェックで実際に確認
宮本さん(以下、宮本):今回、上司の計らいで中電工さんのトイレを見学させていただいたのですが、他社のトイレを見る機会はなかなかないので、良い経験になりました。
岡本:その際に見た工夫の一部を、今回の設計にも取り入れています。
編:岡本さんの設計図を見たときの印象はいかがでしたか?
所:とてもおしゃれだと思いました。収納など、社員からの要望も反映されていて、細かい配慮が感じられました。
宮本:立面展開図までしっかり描かれていたので、施工のイメージもわきやすかったです。
編:図面の描き方にも個人差があると聞きました。
岡本:荒木組としての基本ルールはありますが、やはり設計者の個性は出ると思います。

内装全体のテイストも3人で明確にしていきました
編:実際に工事が進む中で、設計と現場にギャップはありましたか?
岡本:ありますね。たとえば、壁の色が思っていたよりも薄く見えました。サンプルと実際の空間では印象が違いますね。
宮本:私も「ちょっと薄いな」と思っていました(笑)。でも、照明が入れば印象は変わると思いますよ。
岡本:間接照明も入る予定なので、その器具がうまく鏡の後ろに隠れるか心配です。
宮本:大丈夫だと思いますよ。
編:工事は順調に進んでいますか?
宮本:職人さんも協力的で、スムーズに進んでいます。予定よりも早く完成しそうですね。
編:次回は、いよいよ完成後の様子を取材させていただきます。私たちも楽しみにしています!
3人:ありがとうございます!


女性社員の意見を反映させた新空間は完成間近!