荒木組ワークス

若手女性技術者による本社女子トイレ改修プロジェクト ―第3回―

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こんにちは、アラキズム編集部です。先日、ついに完成した本社女子トイレ。このプロジェクトは3名の若手女性技術者によって進められました。今回は、完成に至るまでのエピソードを岡本さん、所さん、宮本さんに伺いました。

編集部(以下、編):無事に女子トイレが完成しましたね!

岡本さん・所さん・宮本さん:はい!無事に完成しました!

編:設計イメージ通りにできましたか?

岡本さん(以下、岡本):はい。定期的に現場をチェックしていましたが、完成したときは想像以上の仕上がりになっていました。照明の光の広がり方や色味が思っていた以上に美しく、重厚感が出ていて、最初に掲げたコンセプト通りになりました。

編:完成の瞬間はうれしかったですか?

岡本:もちろんです!自分が設計したものが形になったことは感慨深いですね。ただ、完成直後は所さんの方が盛り上がっていましたよ(笑)。

所さん(以下、所):そうですね(笑)。完成してホッとしたのと同時に、チームの雰囲気を盛り上げたいと思ったんです。この達成感を次の仕事のエネルギーにしたいと思いました。

編:施工管理担当の宮本さんはどうでしたか?

宮本さん(以下、宮本):基本的には順調に進んだのですが、反省点もありました。床の色変更の連絡を協力会社さんに伝えそびれてしまい、予定と異なる材料が搬入される場面がありました。今回は社内工事だったので、大きな問題には至りませんでしたが、お客様案件であれば大きな支障となります。今回の経験を教訓に、より確実な情報共有を徹底していかなければいけないと思いました。

岡本:床の色は少し明るくなった程度でしたし、大丈夫ですよ。

編:なるほど、そうした学びもあったのですね。では、完成したトイレの注目ポイントを教えていただけますか?

岡本:まずは間接照明です。温かみのある光が空間全体に広がるよう工夫しました。また、女性がメイク直しをしやすいように、ダウンライトを洗面台の上からカウンターの上へ移動させています。

宮本:見えない部分ですが、床にはもともと段差があり、それをフラットにする施工は難しかったですね。

所:今回は巾木(※壁と床の境目に取り付ける部材)ではなく、巻き上げ施工(※床材を立ち上げて、壁の下部まで連続して仕上げる方法)を採用しています。巻き上げ施工は清掃がしやすく衛生的にも優れ、仕上がりもすっきりしているのがメリットです。見えないところでも設計や積算、施工上の工夫が多く盛り込まれています。

編:社内からの反応はありましたか?

岡本:上司からは「おしゃれでいいね」と言っていただきました。細かい改善点の指摘もありましたが、全体としては高評価でした。

編:経験の浅い中での挑戦だったと思いますが、学びはありましたか?

岡本:はい。今回、メインの設計者として関わるのは初めてでした。報・連・相の大切さや、各部署との連携の手段を学ぶことができました。

所:積算として設計者の意図をきちんと理解しないと施工が成り立たないので、思い込みで進めず、設計者に確認することの重要さを実感しました。

宮本:私は初めて工事を最初から最後まで担当しました。改修工事ならではの難しさや、設計・積算との連携の大切さを知ることができました。また、設計や積算の皆さんのメールの文面がとても丁寧で驚きました。お客様と関わる部署だからこそ、そういう部分にも気を配っているのだと感じました。

編:今後もこのチームで取り組みたいですか?

3人:もちろんです!

岡本:社内をもっと快適にするために、次はオフィスランドスケープ(※オフィスを“景観”としてデザイン、レイアウトする空間づくりのこと)にも挑戦してみたいですね。

所・宮本:それはぜひやってみたいですね!

今回のインタビューで、「社内検査員のフィードバックや、女性社員の率直な声を聞いてみたい」との意見も出ました。次回は、実際に寄せられたフィードバックをもとに、3人に改めて感想を伺いたいと思います。