連載
現場事務所ツアー:百間川橋現場事務所編
こんにちは、アラキズム編集部です。各地の現場事務所を訪問し、“個性”あふれる工夫や雰囲気をご紹介する本企画。第5弾は、脱炭素の観点からも注目される「空き家」を活用した、土木部の「百間川橋現場事務所」にお邪魔しました。

左から、栗原所長、道本さんにお話を伺いました
編集部(以下、編):今日はよろしくお願いします。いつもお邪魔するのはプレハブ事務所ですが、こちらは普通の一般住宅なのですね。
栗原所長(以下、所長):よろしくお願いします。今回の工事の受注が決まった時に、協力会社さんから紹介を受けて、この空き家を事務所として活用しています。2026年7月末の工期まで利用する予定です。
編:以前、土木の現場は事務所の土地探しから始まると伺いました。空き家を活用するなら、事務所を建てる準備も必要ないですし、すぐに使えるのがいいですね。

現場事務所の外観。すでに周囲の景観になじんでいるので、近隣への印象も良いそう
所長:そうですね。電気や水道がすぐに使えるというのは大きいです。今、建設現場では「脱炭素への取り組み」が課題のひとつになっています。空き家を利用することで、新たに事務所を建てるよりも二酸化炭素の排出を抑えられますし、コスト面でもかなりの効果があります。
編:マットなども敷かれていて、とてもきれいな事務所ですね。最初からこの状態だったのですか?
道本さん(以下、道本):いえ、空き家になってから何年も経っていたので、最初は至るところに不備がありました。
所長:まず、美装工事をされている協力会社さんに、全体をきれいにしていただきました。お手洗いも新しく交換しています。
道本:床がへこんでいたり、窓枠が歪んで、すき間風が入ったりする場所もいくつかありました。そういった部分は、先輩と一緒に自分たちで修理しました。
編:皆さんで修理されたんですね!道本さんはDIYとか得意なんですか?
道本:いえ、まったく(笑)。なので、ひたすら先輩たちのお手伝いです。今年4月に入社して、まだ2現場目なのですが、自分で事務所の修理をするとは思いませんでした(笑)。

落ち着いた“リビング的空間”は、会議や打合せに向いているとか
所長:事務室は畳を2階に上げて、床は合板で補強したんですよ。

合板の上にマットを敷いています
編:まるで「住まい」のような空間ですね。チームの距離感にも変化があったのでは?
道本:家庭的な空間だからなのか、話しやすい雰囲気はありますね。
所長:今回の現場では、工事の内容的に測量業務がありません。荒木組の新入社員は、まず現場で測量を担当して仕事を覚えてもらいます。ですが、ここではそれができないため、書類作成など事務的な業務を先に経験してもらっています。そういう意味でも、この距離感はちょうど良かったのかもしれません。
編:なるほど。ありがとうございました!次回は、この現場の工事内容について詳しく伺いたいと思います。

事務所で鯉を飼育。皆さんの“癒し担当”になっていました